陸上競技場で天井板が落下、男性が大けが 重さ1キロ 熊本

　熊本市東区の熊本県民総合運動公園陸上競技場（えがお健康スタジアム）で14日、天井板の一部と金属片が約7メートル下の3階通路に落下し、ラグビーの試合観戦に東京都内から訪れた20代男性1人が右腕を数針縫う大けがをした。

　スタジアムを所有する熊本県によると、14日午後2時50分ごろ、試合後にスタジアム3階と4階の間のスロープを通行中、セメントなどでできた天井板の一部（縦約40センチ、横約30センチ、厚さ約1センチ、重さ1キロ）と、長さ約40センチの腐食した金属片が落下してきたという。

　県の担当者は「雨漏りによる腐食が原因とみられるが、詳細は調査中」とし、現場周辺を立ち入り禁止にして、15日から緊急点検を実施している。当日は大学ラグビーの試合が開催され、約3000人が観戦していた。【中村園子】