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日韓で鳴らす平和の鐘 朝鮮人虐殺を慰霊の寺、鐘楼を修繕へ


 関東大震災時に虐殺された朝鮮人犠牲者の慰霊のために千葉県八千代市の観音寺に建てられた鐘楼が老朽化し、9月の震災100周年に向けた修繕の計画を日韓の市民団体が進めている。3日、韓国側の市民団体代表らが現地を訪れて鐘楼の現況を確認、日本側の代表者らと計画について協議した。

 1923年の関東大震災発生時には、「朝鮮人が暴動を起こした」「井戸に毒を入れた」などのデマが拡散、各地で多数の朝鮮人や中国人が自警団や警察に殺害された。県内では、軍によって約3000人の朝鮮人らが保護の名目で習志野の施設に収容された後、一部が地元の自警団に引き渡され、八千代市などで虐殺されたとの記録が残っている。地元の教育関係者らが中心となって70年代から聞き取り調査を始め、98年の発掘調査で犠牲者の遺骨が見つかった。

 調査と並行して、83年から観音寺で慰霊祭が行われるようになり、韓国で募った寄付をもとに85年に慰霊の鐘楼が建てられた。2003年に一度補修されたが、11年の東日本大震災の影響などで瓦や柱に傷みが出ていた。22年から日韓両国で団体が寄付を呼びかけ、これまでに日本側約280万円、韓国側で約270万円が集まったという。この日の会合では、8月に工事に着手し、瓦の交換や柱の修復などを行い、9月2日の完成を目指すことなどを確認した。

 韓国側団体の崔有震代表は「100周年を迎えるにあたり、これからは人が人を憎む歴史ではなく、平和に共に生きていく次の100年を作る、というメッセージを込めて鐘を鳴らしたいと思う」と話した。【井田純】

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