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「佐野ラーメン」店の混雑状況が確認できます デジタルマップに


 ゴールデンウイークを前に、栃木県佐野市名物「佐野ラーメン」の店舗の混雑状況をデジタルマップ上に見える化し、市内の周遊を促そうと、県が実証実験を始めた。佐野市が課題解決の協力を求めたのがきっかけで、市の担当者は「人気店の待ち時間に市内の観光施設を訪れたり、人気店以外の店も食べ比べてもらったりして、滞在時間の延長につなげたい」と話している。

 東京都のIT関連会社「VACAN(バカン)」が開発した飲食店などの空き情報をリアルタイムで配信するシステムを使い、市内20のラーメン店の混雑状況を確認できる。

 各店舗の混雑状況は、天井などにカメラを設置し人工知能(AI)で解析▽タブレット端末で整理券発行▽店員が機器のボタンを押して入力――のいずれかの方法で把握し、マップ上に「混雑」「やや混雑」「○分待ち」「○組待ち」「待ちなし」などと表示される。

 マップにはこの20店を含む約90のラーメン店や、約30の観光スポットも示されており、市内周遊につなげる狙いがある。実証実験は5月末までを予定しているが、延長する可能性もあるという。

 抽選で100人にお土産用の佐野ラーメンが当たるウェブアンケートを5月7日まで実施している。ラーメン店以外に訪れた場所やマップの満足度などを尋ねる内容で、店舗へのアンケート結果と共に、実証実験の検証に役立てる。

 このプロジェクトは地域の課題をデジタル技術で解決する方法を話し合う県のウェブサイト「とちぎデジタルハブ」に、佐野市観光推進課が「佐野ラーメンを食べに来たお客様を市内周遊につなげたい」と投稿したことがきっかけで開始。県は公募型プロポーザル方式で事業者の企画提案を募り、VACANと委託契約を結んだ。

 県デジタル戦略課は「観光振興とデジタル技術の普及に効果的な取り組み。他のご当地グルメなど、横展開も期待できる可能性がある」と話している。

 マップは「VACAN Maps」(https://vacan.com/area/sano-city-sanoramen)で確認できる。【御園生枝里】

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