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北朝鮮ミサイル「新兵器体系」試射か 固形燃料ICBMの可能性


 北朝鮮が13日、発射した中距離以上の弾道ミサイルについて、韓国軍関係者は「新しい兵器体系の弾道ミサイルを試験発射したとみられる」との分析を明らかにした。韓国メディアは固体燃料を用いた大陸間弾道ミサイル(ICBM)の可能性もあると報じている。北朝鮮は今後も多種類のミサイル開発を同時並行で進め、合同訓練の実施などを通じて抑止力強化を図る米韓両国に対抗していくとみられる。

 固体燃料型のミサイルは液体燃料型と比べて発射までの準備時間を短縮でき、移動も容易なため、発射の兆候をつかむのが難しくなる。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は2021年1月の党大会で固体燃料型ICBMの開発に言及。金氏が示した方針に基づき、昨年12月には国防科学院重要研究所がICBM用とみられる大出力固体燃料エンジンの地上噴出実験を行っていた。今回のミサイル発射も固体燃料型のICBM開発の一環である可能性が指摘されている。

 北朝鮮は4月末までに軍事偵察衛星1号機の発射に向けた準備を終えると表明しており、韓国軍は今回のミサイル発射が、この衛星発射の準備のための試験だった可能性もあるとみて分析を進める一方、追加のミサイル発射も警戒する。

 北朝鮮は今後も米韓両国に対抗するため核・ミサイル開発を加速させる方針を維持するとみられ、米国を意識したICBMのみならず、短距離弾道ミサイルや巡航ミサイルなどの開発、実戦配備に力を入れていくとみられる。

 北朝鮮は15日に故金日成(キム・イルソン)主席の誕生日「太陽節」を迎える。13日は、金正恩氏が父の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死後、国防委員会第1委員長に就任してから11年の記念日でもあり、国内向けには今回のミサイル発射を国威発揚に利用する可能性が高い。

 米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は12日、北朝鮮による長距離弾道ミサイルの発射を「強く非難する」との声明を出した。バイデン米政権は北朝鮮に非核化へ向けた交渉を呼びかけているが、北朝鮮が応じないまま、弾道ミサイル開発の進展を許す状況が続いている。米政府は日本や韓国と連携して抑止力の強化に努めるとともに、北朝鮮の核・ミサイル能力の進展を注視している。【ソウル渋江千春、ワシントン秋山信一】

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