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奈良知事選落選の78歳荒井正吾氏「保守分裂で今までにない選挙」


 奈良県知事選では5選を目指した現職の荒井正吾氏(78)が落選した。同知事選で現職が敗れるのは1951年以来72年ぶり。過去4回の選挙で支援を受けた自民党県連が対抗馬の元総務官僚、平木省氏(48)の推薦を決定。分裂選挙となった上、「高齢・多選」との声にも苦しんだ。荒井氏は「保守分裂で今までにない選挙になった。結果は県民の皆様の意思。(自分の主張が)十分に届かなかった」と振り返った。

 荒井氏の後援会は従来、市町村ごとに置かれ、大半の首長が代表に就いた。選挙戦では首長や県議を引き連れて回るのが恒例のスタイルだった。しかし、県連が割れた今回は、多くが高市早苗・経済安全保障担当相が擁立を主導した平木氏に付いた。新型コロナウイルスへの対応を巡っても、荒井氏が行動制限を課さなかったことから、前回は選挙応援を受けた県医師会と対立。一部の業界団体も荒井氏と距離を置いた。

 組織力を生かした大規模な個人演説会などが開けなくなり、焦った陣営はこれまでの方針を転換。県内各地をこまめに巡って街頭演説やミニ集会を催し、地道に支持を訴えた。ツイッターを利用して若者や子育て世代に実績をアピールするなど、新たな支持層の掘り起こしにも注力した。

 「次の4年に奈良の成長がかかっている」。荒井氏は苦境にも表情を変えず、リニア中央新幹線の新駅誘致や県南部に計画する「大規模広域防災拠点」などの必要性を説いて、県政の継続を訴えた。しかし、日本維新の会がこうした大規模プロジェクトをやり玉に挙げて対立軸を鮮明にしたため、荒井氏の主張が裏目に出た。【久保聡】

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