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16歳虐待死、同居人に懲役6年判決「計り知れぬ絶望」 和歌山地裁


 和歌山市で2021年、当時16歳だった鶴崎心桜(こころ)さんに、虐待を加え衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた同居人、木下匠(しょう)被告(41)の裁判員裁判で、和歌山地裁は15日、懲役6年(求刑・懲役8年)の判決を言い渡した。松井修裁判長は「心桜さんは誰にも助けを求めることができない状況の中、衰弱して死亡した。苦痛や絶望は計り知れない」と述べた。

 判決によると、木下被告は心桜さんの母親である妻(当時37歳)と共に暴力を振るうなど虐待。21年6月上旬には食事を取れないまでに衰弱していたのに放置し、同6月9日に外傷性ショックで死なせた。妻は同日、心桜さんの妹(当時4歳)と大阪府泉佐野市の関西国際空港連絡橋から海に飛び降りたとみられ、共に死亡が確認されている。

 公判で弁護側は「(自身も)妻から支配されていた」と訴え、懲役4年が相当と主張した。判決は「妻から暴行や暴言を受け、逆らえない面もあった」と、この訴えを一部酌んだが、被告が妻の心桜さんへの暴力を止めようとしたことがあったとする経緯にも触れ「(妻から)支配されていたとまでは言えない」として、被告が事件で従属的な役割を果たしたと結論づけた。【駒木智一、大塚愛恵】

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