ガーシー議員を「除名」 懲罰委が決定 15日に正式決定見通し

　参院懲罰委員会（鈴木宗男委員長）は14日午前、国会の欠席を続ける政治家女子48党のガーシー（東谷義和）参院議員に対し、「除名」の懲罰を科すことを決めた。15日の本会議で出席議員の3分の2以上の賛成で正式決定する見通し。国会議員の除名は1951年以来で、現行憲法下で3人目となる。ガーシー氏は初当選以来一度も登院しないまま、議員資格を失う。

　懲罰には重い順に▽除名▽登院停止▽議場での陳謝▽戒告－－の4段階がある。2022年7月の参院選で初当選後、アラブ首長国連邦（UAE）などに滞在を続けるガーシー氏に対し、参院は2月に「陳謝」の懲罰を科すことを決めた。だがガーシー氏は帰国せず国会を欠席。参院は改めて懲罰委を開催し、最も重い「除名」を決めた。【東久保逸夫】