東京都世田谷区内の遮断機の下りた踏切内で倒れていた女性を救助したとして、東京消防庁は9日、近くに住む会社員の早川圭さん(36)に消防総監感謝状を贈った。
玉川消防署によると、早川さんは昨年12月5日午後8時半ごろ、帰宅途中に同区奥沢6にある東急大井町線の遮断機が下りた踏切内で50代女性が倒れているのを発見。119番をしながら非常停止ボタンを押し、女性を線路外に救出した。女性は自転車で踏切を横断中に転倒して右足すねを骨折していたが、命に別条はなかった。
早川さんは「無我夢中で行動した。とっさの行動が人命救助につながり本当によかった」と話した。滝沢秀行署長は「勇気ある一連の行動に感謝する」とコメントした。【加藤昌平】