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北欧2国NATO加盟先送り=トルコが年内に批准せず


 【イスタンブール時事】北欧のスウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟はトルコなどが加盟議定書を年内に批准せず、来年に先送りされた。トルコは北欧側に「テロリストの引き渡し」を求めるものの実現に向けた調整は難航しており、なお時間を要する公算が大きい。  トルコは批准の条件として、2016年のトルコでのクーデター未遂事件や反政府組織クルド労働者党(PKK)の関係者ら数十人の引き渡しを要求。北欧側は可能な範囲内で応じる姿勢だ。  しかし、スウェーデンの最高裁は19日、トルコのエルドアン大統領が名指しで身柄移送を求めるトルコ人記者の送還は人道上の理由から「認められない」と判断。これに対し、トルコのチャブシオール外相は20日、「非常に悪い展開だ。具体的な措置を求める」と北欧側の動きに強い不満を示した。  トルコでは来年6月までに大統領・議会選が行われる予定。クーデター未遂事件やPKKを巡る問題に世論は敏感で、エルドアン政権としても譲歩しにくいという状況がある。トルコのシンクタンク「エダム」のシナン・ウリュゲン所長は「トルコにとって、選挙前に態度を軟化させるのは非常に困難だ」と指摘する。  NATOに加盟する30カ国は6月下旬にスペインで行われたNATO首脳会議で、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの警戒を強めるスウェーデン、フィンランド両国の新規加盟に合意。7月5日に加盟議定書に署名した。これまでにトルコとハンガリーを除く28カ国が議定書の批准を済ませている。  ハンガリーは来年2月に国会で批准に向けた手続きを開始する方針を決めており、今後、米欧からトルコに批准を急ぐよう圧力が強まることも予想される。リトアニアで次のNATO首脳会議が行われる来年7月までをめどに、激しい駆け引きが繰り広げられそうだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕(左から)トルコのチャブシオール外相、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長、トルコのエルドアン大統領=6月28日、マドリード(EPA時事)
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