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パワハラ1佐、初の降任処分=お手盛り調査の上司も―海自


 部下に暴言を吐くなどのパワーハラスメントを繰り返したとして、防衛省は13日、海上自衛隊の50代の1等海佐を3佐に降任する懲戒処分を発表した。調査が極めて不十分だとして、上司の海将補も1階級降任とした。海将補は降任に伴い、60歳だった定年が57歳に引き下げられ退職した。  降任は免職に次いで2番目に重い懲戒処分。パワハラによる降任処分は自衛隊で初めてという。   同省によると、1佐は2019年9月ごろから約1年半、所属部署の隊員数十人に「制裁してやる」などと威圧的言動を繰り返したほか、休日の呼び出しや過度な長時間労働を強要した。心身の不調を訴え、数カ月療養した隊員もいた。  隊員の1人が相談窓口に通報したが、20年に調査を命じられた海将補は被害者の聞き取りを不要とするなど限定的な調査を指示。その上で「事実はなかった」と報告していた。  被害隊員が「納得がいかない」と文書で訴え、再調査で被害や調査の不備が発覚した。海将補は「必要な調査はしたが気づけなかった」と説明したが、前任者は1佐に注意していたほか、隊員の異変を示す証言も多くあったとし、「故意に近い調査の過失」を認定した。一方、1佐は「部下を高いレベルに引き上げたかった」などと話し、事実を認めているという。  防衛省は陸自の元女性隊員に対する性被害問題を受け、パワハラやセクハラの実態を調べる特別防衛監察を実施。酒井良海上幕僚長は同日の定例会見で「幹部の選抜方法の見直しなど、強い姿勢で再発防止に取り組む」と述べた。(了)【時事通信社】
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