新法衆院通過、「感無量」＝旧統一教会の被害者

　世界平和統一家庭連合（旧統一教会）問題を受けた被害者救済新法案の衆院通過について、教団の被害者２人が８日、国会内で記者会見した。元妻が信者の橋田達夫さん（６５）＝高知県＝は「僕らに扉は開いた。感無量だ」と涙をぬぐった。 　両親が信者の小川さゆりさん（仮名）は「最後まで被害者の声を聴いて新法を作っていただいたことに心から感謝したい」と言葉を詰まらせた。 　法案について、小川さんは「（禁止規定の対象を）限定せず広げてほしかった。裁判で実効性を伴うかどうか、検証や見直しをしっかりやってほしい」と要望。「まだ課題も残っているので、これからも被害者がいることを忘れずに議論を続けてほしい」と訴えた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕衆院本会議場の傍聴席で、ハンカチで目頭を押さえる旧統一教会被害者家族の橋田達夫さん（左）ら＝８日午後、国会内