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大麻密売メンバーの本籍変更=収賄容疑の副議長自治体に―捜査情報得る狙いか・大阪府警


 大麻密売グループに関する捜査情報の漏えいを巡る贈収賄事件で、リーダー格とされる金太士容疑者(52)が徳島県藍住町議会副議長の平石賢治容疑者(45)に、グループの一員である男に関する捜査情報の提供を依頼したのとほぼ同時期、男の本籍地が同町に変更されていたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。  捜査関係事項照会は本籍地がある自治体などに行われる。大阪府警は、金容疑者が捜査当局の動きをいち早く把握するため、男に転籍を指示したとみている。  府警捜査2課は同日、徳島県警と合同で藍住町役場を家宅捜索。副議長室などから関係書類を押収した。  平石容疑者と元同町職員の阿部さやか容疑者(39)は5日、男に関する捜査照会があったことを金容疑者に漏らし、その見返りに現金5万円を受け取ったなどとして、加重収賄と地方公務員法違反の疑いで逮捕された。7日には、贈賄容疑などで金容疑者が逮捕されている。  捜査関係者によると、金容疑者は昨年6月、共通の知人を介して知り合った平石容疑者に対し、男に関する捜査照会があった際は教えてくれるよう依頼した。男の本籍地も、ほぼ同じ時期に別の自治体から藍住町に変更されたが、居住実態はなかった。  平石容疑者は同年9月下旬、捜査照会があったと金容疑者に知らせたとされる。連絡を受け、金容疑者は同月以降、大麻の栽培拠点を移したという。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕大麻密売グループに関する捜査情報の漏えいを巡る贈収賄事件で、徳島県藍住町役場に家宅捜索に入る大阪府警と徳島県警の捜査員ら=8日午後、同町
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