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ゼロコロナ「文革のよう」=異例の北京デモから1週間―中国


 【北京時事】新型コロナウイルスの徹底的な封じ込めを図る「ゼロコロナ」政策への異例の抗議デモが中国・北京で発生してから4日で1週間となった。デモに参加した30代の男性が3日、時事通信の取材に応じ、「ゼロコロナはあまりにもばかばかしい。まるで(過度な権力集中で社会の混乱を招いた)文化大革命だ」と中国政府への不満を吐露した。  男性は文化関係の職に就いていたが、コロナ規制の影響で仕事を失った。11月27日夜から28日未明にかけて北京市中心部で起こった抗議活動には、友人の連絡で駆け付けた。その場にいるだけで逮捕される可能性もあり、恐怖はあったが、「(デモを)見ておきたかったし、やるべきだと思った」と振り返る。  男性は、同様のデモが短期間に再び北京で起きるとは考えていない。抗議に参加した人々は、毎日PCR検査を受けなければ日常生活もままならない現状を変えたいと感じていただけで、「政権打倒」を目的に掲げていたのではないという。  中国政府は過去1週間、段階的にコロナ対策の緩和方針を示し、不満の沈静化を図ってきた。北京では地下鉄など公共交通機関の利用に当たって必要だった48時間以内の陰性証明の提示について、取りやめを発表。市内各所に設置されたPCR検査場も減少傾向にある。  また、大多数の中国人は、いまだゼロコロナへの決定的な不満は抱いていないもようだ。北京のデモは、インターネット交流サイト(SNS)を駆使し、ネット規制を回避できる仮想プライベートネットワーク(VPN)を使って海外の情報に接することができる若い世代が中心だった。  一方で、オフィスや集合住宅など多くの場所では、いまだ陰性証明の提示を求められるため、検査がほぼ強制である現状は変わっていない。3日には氷点下の中、開いている検査場に長蛇の列をつくる市民の姿が見られた。4日には一転して多くの検査場が再開したが、検査に依存する社会システムと規制緩和の調整がかみ合っておらず、混乱が続けば、抗議活動が再燃する可能性はある。  海外在住経験があるという男性は、「民衆が自らの『権利』を自覚し、反抗することで何かを変えられると考えたのはポジティブなこと。(今回のデモは)小さな種火だった」と捉えている。中国共産党の一党独裁から生じる矛盾は社会の各所で顕在化しており、PCR検査への不満はその最も「表面的なもの」と語る。  また北京でデモがあったらどうするか―。この問いに男性は小首をかしげた後、「多分、参加します」と答えた。 【時事通信社】 〔写真説明〕3日、北京市内で取材に応じる「ゼロコロナ」抗議デモの参加者の男性 〔写真説明〕3日、北京市内のPCR検査場に長蛇の列をつくる市民
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