「シャリフ首相が関与」＝銃撃で負傷のカーン氏主張―パキスタン

　【ニューデリー時事】３日に銃撃を受け負傷したパキスタンのカーン前首相（７０）は側近を通じ、事件にシャリフ首相ら現政権関係者が関わっていたと主張した。証拠は示していない。カーン氏の支持者は各地で事件に抗議する声を上げ、緊張が高まっている。 　カーン氏が党首を務める野党・パキスタン正義運動（ＰＴＩ）の幹部は３日夜、報道機関にビデオメッセージを送り、カーン氏の伝言として、事件の背後にシャリフ首相と現職閣僚、軍情報機関の３軍統合情報局（ＩＳＩ）の将軍がいると訴えた。カーン氏はこの３人の解任を求めているという。 　カーン氏は発砲により脚を負傷したが、地元メディアによると、容体は安定している。　【時事通信社】 〔写真説明〕３日、パキスタン東部ワジラバードで、カーン前首相が襲撃された車両の屋根を調べる捜査員ら（ＡＦＰ時事）