「團十郎」襲名の祝幕披露＝村上隆さん作―東京・歌舞伎座

　歌舞伎の大名跡を襲名した十三代目市川團十郎白猿さん（４４）が１日、東京・歌舞伎座で７日に始まる襲名披露興行を彩る祝幕（引き幕）の披露会見に出席した。 　祝幕は高さ７．１メートル、幅３１．８メートルで、現代美術家の村上隆さんが原画デザインを担当。團十郎家の芸「歌舞伎十八番」の演目の登場人物を独創的に描いた。歌舞伎座での１１月興行中、通常の定式幕の代わりに使用する。 　祝幕を見た團十郎さんは「言葉を失う素晴らしさと迫力がある」と笑顔で賛辞を贈った。　 　１０月３１日、１１月１日の特別公演で襲名を果たした團十郎さん。海老蔵に代わる新たな名前に「まだ慣れておりません」としつつ、「先輩方の胸を借り、多くのお客さまの前に立てたのは幸せ。２年に及ぶ興行を健康で頑張りたい」と意気込みを語った。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕公開された「團十郎」襲名披露興行の「祝幕」の前に立つ（左から）映画監督の三池崇史さん、十三代目市川團十郎白猿さん、美術家の村上隆さん＝１日午後、東京都中央区の歌舞伎座 〔写真説明〕公開された「團十郎」襲名披露興行の「祝幕」の前に立つ（左から）映画監督の三池崇史さん、十三代目市川團十郎白猿さん、現代美術家の村上隆さん＝１日午後、東京都中央区の歌舞伎座