ワクチンで感染３００万人回避＝新型コロナ「第８波」試算―厚労省助言組織

　新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」の会合が２６日開かれた。専門家から今冬に懸念される感染「第８波」が起こった場合の推計感染者数が報告され、ワクチン接種が早く進めば最大約３００万人のコロナ感染が回避されるとの試算が示された。 　試算では、感染者１人が平均して他人にうつす人数「実効再生産数」が１．２だった場合、来年２月までの累計感染者数は８４４万人と推計。その上で、ワクチン接種が今年１２月に１日１００万回超のペースで進めば５５０万人に減少するとした。実効再生産数を１．３とした場合は、感染者を１０３８万人から７９７万人に抑えられた。　 　専門家組織は、直近の全国の感染状況について、横ばいとの見解を公表。今月２５日までの１週間に確認された全国の新規感染者数は前週比０．９６倍だったが、北海道（１．１３倍）や岩手県（１．１６倍）といった北日本などで増加傾向が見られた。（了）【時事通信社】