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「汚い爆弾」巡り応酬=ロシア主張、米欧側は否定―ウクライナ


 【ワシントン時事】ロシアは24日、ウクライナが自国内で「汚い爆弾」を使用する準備を進めているという主張を繰り返した。これに対し、米欧勢は「虚偽の主張だ」(オースティン米国防長官)と明確に否定。ロシアのウクライナ侵攻開始から8カ月が過ぎ、苦戦するロシアが核兵器などを使用する口実にしようとしているとの見方が出ている。  ロシア軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長は24日、米軍のミリー統合参謀本部議長、英軍のラダキン参謀長と電話会談し、一方的にこうした主張を展開。ロイター通信によると、ロシアは国連安全保障理事会にこの問題を持ち込むと発表した。  これに対し、米欧諸国は一斉に否定。北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は「誤った主張であり、ロシアは紛争を激化させる口実に使ってはならない」と批判した。米国務省のプライス報道官も「紛争激化の口実を作ろうとするロシアの試みは欺瞞(ぎまん)であり、世界中が見抜くだろう」と述べた。  汚い爆弾は、通常の爆弾に放射性物質を混入して広範囲を汚染させる兵器。核兵器ほどの威力はないが、放射性物質による汚染が長期間に及ぶ。  国際原子力機関(IAEA)は24日、ロシアの主張に反発するウクライナの要請に応じる形で、ウクライナ国内の核施設に調査団を派遣すると決めた。今後数日以内に現地入りして調査する予定だが、グロッシ事務局長は「約1カ月前に核施設の一つを視察した際は、未申告の核物質は見つからなかった」と語った。  一方、ロシアが併合したウクライナ南部ヘルソン州の州都ヘルソンでは、ウクライナ軍の反転攻勢を受け、親ロシア派が住民の退避を促している。ただ、ウクライナ国防省情報総局のブダノフ長官は地元メディアのインタビューで「ロシア軍は必要ならすぐに脱出できる環境を整えているが、撤退ではなく、防衛のための準備をしている」と指摘。今後激しい攻防に発展する事態も予想される中、ブダノフ氏は年内の奪還に自信を示した。 【時事通信社】 〔写真説明〕オースティン米国防長官=12日、ブリュッセル(AFP時事) 〔写真説明〕北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長=13日、ブリュッセル(AFP時事)
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