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中ロ反対、動けぬ安保理=「意思表示」優先も声明出せず―北朝鮮問題


 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は5日、北朝鮮が4日に日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したことを受けて緊急会合を開き、中ロを除く米欧など13理事国が「安保理決議違反だ」などと表明した。米欧は今回、制裁強化ではなく、安保理として一致した意思を示すことを優先し、北朝鮮非難の報道機関向け声明の取りまとめを目指したが、中ロはなお同意しなかった。ロシアのウクライナ侵攻だけでなく北朝鮮問題でも、安保理の機能不全は際立っている。  安保理は5月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した北朝鮮に対する制裁を強化するため、米国主導で決議案を採決に付した。その際も13理事国が賛成したが、中ロが拒否権を行使し廃案に追い込んでいる。  5日の会合でも、中ロは「安保理の議論は(緊張を)激化させるものであってはならない」と主張。制裁は解決策にならないとして、逆に緩和を訴えた。  こうした中ロの姿勢について、トーマスグリーンフィールド米国連大使は「北朝鮮は明らかに自信を深めている」と指摘。「二つの常任理事国」が北朝鮮の金正恩総書記の挑発行為を許していると批判した。  北朝鮮が7度目の核実験を強行するとの危機感が広がる中、「沈黙を続ければ、安保理は信頼と権威を損なう」(ノルウェー)として、一致した行動を促す発言も相次いだ。関係国として参加した石兼公博国連大使も「安保理が試されていて、危機に直面していることに留意すべきだ。沈黙は選択肢にない」と訴えた。  緊急会合の終了間際には、北朝鮮が新たに弾道ミサイルを発射したとの一報が伝えられた。石兼氏は記者団に「安保理が行動を起こさないことに付け入ったかのような行動だ」と非難。引き続き関係国に行動するよう訴え掛けると語った。 【時事通信社】 〔写真説明〕5日、ニューヨークの国連本部で、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け開かれた安保理会合(ロイター時事) 〔写真説明〕5日、北朝鮮のミサイル発射を受け、ニューヨークの国連本部で発言するトーマスグリーンフィールド米国連大使(右端)、石兼公博国連大使(左端)ら(ロイター時事)
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