「重大な挑発」糾弾＝日米と協力強化へ、追加挑発警戒―韓国政府

　【ソウル時事】北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、韓国大統領府は４日、国連安全保障理事会決議に明白に違反した「重大な挑発」として強く糾弾した。尹錫悦大統領は、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応するため米韓や日米韓の安全保障協力強化に向けた協議を指示した。国防省は、北朝鮮が国際情勢を見ながら大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）などの発射や７回目の核実験を強行する可能性があると警戒する。 　米韓海軍は先月下旬、日本海上で米原子力空母「ロナルド・レーガン」を含めた大規模合同演習を実施。海上自衛隊も加わり、約５年ぶりとなる日米韓３カ国の共同訓練も行った。 　韓国国防省は４日の国会への報告で、北朝鮮がこうした動きを「口実」に、「今後計画された手順に従い挑発の強度を高めていくと予想される」と分析。北西部・寧辺の原子炉など核施設が稼働しているとして、核実験も５月に準備を完了して態勢を維持していると明らかにした。東部・新浦一帯で潜水艦開発や潜水艦発射弾道ミサイル（ＳＬＢＭ）試射の準備動向を捉えたと説明し、「ＩＣＢＭやＳＬＢＭの技術開発のため発射準備を継続している」と指摘した。　【時事通信社】 〔写真説明〕韓国の尹錫悦大統領＝９月２８日、光州（ＥＰＡ時事）