ＪＲ車両に「撮り鉄」沸く＝タイで試運転

　【バンコク時事】タイ国鉄は６日、ＪＲ北海道から引き渡された中古車両の試運転を行った。日本の列車はタイでも人気があり、駅や沿線には多くの「撮り鉄」が集まり、鮮やかに塗装し直された列車に向け、シャッターを切った。 　試運転に使われたのは、昨年１２月にタイに到着した「キハ１８３系」の中古車両１７両のうち、改修を終えた３両。バンコクを出発し、１時間後に約６０キロ先のチャチュンサオ駅に到着した。車内は「くずもの入れ」「自由席」などの表示はそのままで、日本の雰囲気が残されている。国鉄は来年末までに全車両の改修を完了する予定だ。 　国鉄のニルット総裁は「観光列車やチャーター用として、遅くとも年内には運用を開始したい」と意気込む。既に日本人ツアー客向けに利用したいという問い合わせが旅行会社からあるという。 　鉄道ファンのおい（４）を連れ、バンコクから車でチャチュンサオ駅に駆け付けた女性メイさん（３２）は「大きくて快適。映画で見た日本の列車と同じ」と声を弾ませ、車内でおいと写真に納まった。　【時事通信社】 〔写真説明〕６日、タイで試運転を行い、中部チャチュンサオ駅に到着したＪＲ北海道の中古車両