熊本豪雨で被災の橋や駅公開＝ＪＲ九州

　ＪＲ九州は２６日、２０２０年７月の熊本豪雨で甚大な被害を受けたＪＲ肥薩線の橋や駅計５カ所を報道陣に初めて公開した。道路などの仮復旧工事が進んだため、この日の公開となった。 　公開されたのは球磨川に架かる２本の橋と３カ所の駅。熊本県八代市の球磨川第１橋りょうは増水で橋桁が川に落ち、５本のうち１本しか残っていなかった。 　同市の瀬戸石駅は、待合室と長さ１６８メートルのホームが跡形もなく流され、曲がった線路だけが被災当時のままで残されていた。　 　球磨川沿いの道路はいまだに完全復旧しておらず、一部で住民や工事関係者以外の通行が禁止されている。肥薩線の復旧については、国と県、ＪＲ九州が検討会議を開き、今後の在り方を話し合っている。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕一部を残し、橋桁が流失した球磨川第１橋りょう＝２６日午後、熊本県八代市 〔写真説明〕待合室やホームが跡形もなく流失し、曲がった線路だけが残るＪＲ瀬戸石駅＝２６日午後、熊本県八代市