「正恩氏、高熱出した」＝与正氏が明かす、コロナ感染？―北朝鮮

　【ソウル時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、与正党副部長は１０日、新型コロナウイルス感染症への勝利を宣言した会議で、正恩氏が以前「高熱」を出していたと明らかにした。住民と同様に苦痛を経験したと主張する狙いとみられるが、正恩氏がコロナに感染していたのではないかとの観測も出ている。 　会議で与正氏は「防疫戦争の日々、高熱にひどく悩まされながらも、自身が最後まで責任を負わなければならない人民のことを考えて、一瞬も横になれなかった」と正恩氏をたたえた。熱を出した時期や熱がコロナ感染によるものかには言及しなかった。 　韓国メディアは与正氏の発言について「正恩氏が感染したり、感染した住民のような苦痛を経験したりしたと意図的に示す」狙いがあるとする専門家の見方を伝えた。 　朝鮮中央通信の過去の報道では、正恩氏は７月８日に党関係者と記念撮影をした後、同月２７日に朝鮮戦争関連の演説で姿を見せるまで約２０日間動静が伝えられなかった。　【時事通信社】