４７歳女に無期懲役＝借金男性宅に放火―仙台地裁

　借金を免れようと男性宅に放火し殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われた無職岩崎恭子被告（４７）の裁判員裁判の判決が１０日、仙台地裁であった。大川隆男裁判長は「動機は身勝手で酌量の余地はない」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。弁護側は無罪を主張していた。 　大川裁判長は、男性は事件前、旅行を計画していたと指摘。「被害者が自殺目的で放火した可能性もある」とする弁護側の主張を退け、「犯行の機会があったのは被告人だけだ」と述べた。 　判決によると、岩崎被告は２０２０年１月１５日、約９６０万円を借りていた宮城県大崎市の菊地稔男さん＝当時（７２）＝を睡眠薬で眠らせた上、菊地さん宅に火を付け殺害した。　（了）【時事通信社】