米原油続落、９０ドル割れ＝ウクライナ侵攻前水準に

　【ニューヨーク時事】４日のニューヨーク商業取引所（ＮＹＭＥＸ）の原油先物相場は、需給が一段と緩和するとの見方から売りが膨らみ、大幅続落した。米国産標準油種ＷＴＩの終値は前日比２．１２ドル（２．３％）安の１バレル＝８８．５４ドルと、ロシアによるウクライナ侵攻直前の２月上旬以来の安値となった。 　米エネルギー情報局（ＥＩＡ）が前日発表した原油とガソリン在庫が、いずれも市場予想に反して増加。ガソリン消費が増える夏の行楽シーズンが真っ盛りとなる中で在庫が増え、米国での供給だぶつきに対する警戒感が広がった。 　欧米が景気後退に陥り、エネルギー消費が鈍るとの懸念も売り圧力につながった。　【時事通信社】