米国に「雰囲気醸成」要求＝首脳会談にらみ中国

　【北京時事】中国外務省の汪文斌副報道局長は１１日の記者会見で、ブリンケン米国務長官が数週間以内に米中首脳会談が開かれる可能性を示したことについて「現時点で提供できる情報はない」としながらも「具体的に双方が外交ルートを通じて決め、これに資する条件や雰囲気をつくるべきだ」と注文を付けた。「中米首脳の交流維持は非常に重要だ」とも強調した。 　中国の王毅国務委員兼外相は９日、インドネシアでブリンケン氏と会談し、「米国の誤った対中政策・言行を正す」「８分野で中米が協力する」など四つのリストを提示して対処を要求した。汪副局長は対中政策の修正について、中国・天津を昨年訪れたシャーマン米国務副長官に中国側が提示したものだと説明。「協力８分野」には気候変動や公衆衛生、人的交流などが含まれると明らかにした。　【時事通信社】