米中軍幹部、対話継続で一致＝オンライン会談

　【北京時事】中国軍の李作成・統合参謀部参謀長は７日、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長とオンライン方式で会談した。中国国防省の８日の発表によると、両氏は「両軍関係の安定的発展を維持し、衝突や対立を回避することが双方の共通利益に合致する。双方はこの点に関して意思疎通を保つことができる」という認識で一致した。 　オースティン米国防長官と中国の魏鳳和国務委員兼国防相も６月、シンガポールで会談し、同様の見解で合意している。今夏の開催に向けて調整中の米中首脳会談を見据え、両国の軍幹部同士が改めて意思疎通を図った形だ。 　李氏は会談で「台湾との軍事的結託」をやめるよう要求。中国の「核心的利益」をめぐる問題で挑発すれば、「中国人民の反撃に遭う」と警告した。一方で「両軍は対話を一層強化し、リスクを管理し、協力を進める必要がある」と強調した。会談ではウクライナ情勢に関しても意見が交わされた。　【時事通信社】