ボランティア学生が報告会＝ウクライナ隣国で避難民支援―日本財団

　日本財団と日本財団ボランティアセンターは７日、ウクライナ避難民支援のため隣国ポーランドへ派遣していたボランティア学生の活動報告会を東京都内で開いた。 　派遣されていた学生は計３０人。ポーランドにある避難民の一時滞在施設や国境検問所付近で６月に約２週間活動した。飲食の提供や支援物資の仕分け、ごみ拾いなどに従事したほか、避難民に日本文化を紹介するなどして交流を深めた。　 　渡航前からロシア語でウクライナ人向けの情報提供サイトを作成していたという上智大外国語学部４年の恩田泰成さん（２１）は「自身のウェブサイトで日本の受け入れ態勢などを発信していきたい」と話した。 　兵庫県立大看護学部２年の上田琳さん（１９）は「今回の活動を通して人のために役に立てる人になりたいと強く感じた。看護師としての専門知識や技術を身に付け、多くの人々へ医療、看護を届けたい」と語った。 　早稲田大政治経済学部４年の仲原菜月さん（２２）は、高校生の時に日本の難民受け入れについて研究し、大学でもシリアなどの難民支援に携わってきたという。「この２週間で出会った人々とのつながりを大切にし、より長期的な活動に従事する機会につなげたい」と話した。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕ウクライナ避難民支援を終え、帰国した学生ら＝７日、東京都港区