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冷房下で熱中症死、複合要因か=2歳児放置、7日で逮捕1週間―致死容疑視野に捜査・大阪府警


 大阪府富田林市の自宅で小野優陽ちゃん(2)が放置され熱中症で死亡した事件は、祖母らが府警に逮捕されてから7日で1週間となる。祖母らはエアコンを冷房にして外出したと説明しているが、板で覆い通気性が悪くなったベビーサークル内に放置したことなど複合的要因が重なり、熱中症になった可能性があると専門家は指摘する。  事件は6月29日に発生。祖母の小野真由美容疑者(46)と、同居する桃田貴徳容疑者(50)は、優陽ちゃんをサークル内に約11時間放置したとして、翌30日に保護責任者遺棄容疑で逮捕された。死因は熱中症で、脱水症状を起こしていた。  府警によると、優陽ちゃんは発見時、サークル内で倒れており、飲食物も置かれていなかった。冷房温度は28度に設定され、扇風機も稼働していたが、窓が開いていた。  熱中症の症状に詳しい順天堂大大学院医学研究科の近藤豊准教授は「発汗機能が成人に比べ未熟な乳幼児であれば、(事件当日の環境下でも)熱中症になる可能性は十分にある」と指摘。サークルの四方を板で覆うようにして通気性が悪化したことや、長時間水分を補給できなかったことが要因となり、熱中症死に至ったとの認識を示した。  優陽ちゃんは2020年6月に入浴中に溺れて心肺停止状態になったことがあり、児童相談所は一時保護も検討される「要保護児童」と認定していた。21年6月に小野容疑者の仕事の都合で送迎が困難になり保育園を退園したが、児相と市の協議を経て、同年12月には「要支援児童」へと見守りレベルが緩和された。  認定NPO法人児童虐待防止協会の津崎哲郎理事長は、こうした市と児相の対応を問題視する。「送迎できないことを理由に退園しており、慢性的に育児放棄(ネグレクト)状態だったのでは」と分析し、「問題意識が欠けていた」と話す。  小野容疑者らは府警の調べに、過去にも優陽ちゃんを室内に残して外出したことがあると供述している。府警はネグレクトが常態化していたとみて、保護責任者遺棄致死容疑を視野に、死亡との因果関係について捜査している。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕送検のため大阪府警西堺署を出る小野真由美容疑者(右)=1日、堺市西区
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