ロシア産石油に価格上限も＝減収狙い、Ｇ７でも協議へ―米財務長官

　【ワシントン時事】イエレン米財務長官は２０日、ロシア産原油への支払いに価格上限を設ける案を、欧州連合（ＥＵ）などの同盟国と検討していることを明らかにした。ウクライナへの侵攻を続けるロシアのエネルギー輸出による収入を減らす狙い。今月下旬にドイツで開かれる先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）で協議が進むことに期待を示した。 　イエレン氏は訪問先のカナダで記者会見し、世界的な原油価格高騰を背景としたロシアの輸出収入の増加を指摘した上で「ロシア産石油の価格を押し下げて収入を圧迫する方法について、同盟国と建設的な話し合いを続けている」と強調。Ｇ７サミットでの合意に向けて「非常に積極的に取り組んでいる」と明言した。　【時事通信社】