詩人で作家の森崎和江さん死去

　森崎　和江さん（もりさき・かずえ＝詩人、作家）１５日午前０時１５分、急性呼吸不全のため福岡県福津市の病院で死去、９５歳。旧朝鮮（現韓国）出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男松石泉（まついし・いずみ）氏。 　４７年、福岡県立女子専門学校（現福岡女子大）卒。５８年に福岡・筑豊の炭鉱地帯で詩人の故谷川雁氏、作家の故上野英信氏らと文芸誌「サークル村」を創刊し、翌年には女性交流誌「無名通信」を発行。炭鉱の女性労働者の声を聞き取った「まっくら」、海外に渡り娼婦として働いた女性を描いたノンフィクション「からゆきさん」など、女性の苦しみに向き合った作品を多数執筆した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕森崎和江さん