starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

ロシア軍、要衝の大半制圧=東部で新たな攻撃計画―港封鎖「世界が窮乏」・ウクライナ大統領


 【アンカラ時事】ロシア軍はウクライナ東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクの大半を激しい攻防戦の末、支配下に置いた。ウクライナのゼレンスキー大統領も劣勢を認めており、同州のガイダイ知事は9日、なおウクライナ側が掌握する工業地区にロシア軍が激しい攻撃を加えていると表明した。  ゼレンスキー氏は8日のビデオ演説で、セベロドネツクの情勢について「今回の交戦で最も困難な状況かもしれない。(ルガンスク州とドネツク州が含まれる)東部ドンバス地方の命運を決することになる」と危機感を示した。セベロドネツクにはなお民間人約1万人がおり、戦闘激化で脱出が困難な状況に陥っているとされる。  また、ウクライナ軍参謀本部は9日、ロシア軍がドネツク州の事実上の州都クラマトルスクに隣接するスラビャンスクや、クラマトルスクに近い北東部ハリコフ州のバルビンコベに対する新たな攻撃を準備していると分析した。ドネツク州全域の制圧に向けた作戦の一環とみられ、警戒が強まっている。  一方、ゼレンスキー氏は9日の演説で、ロシアが黒海に面するウクライナの港を封鎖していると改めて非難。世界各地への穀物などの供給が滞る事態が続けば「数十カ国が食料不足に陥り、数百万人が窮乏に直面しかねない」と訴えた。AFP通信によると、ゼレンスキー氏は経済協力開発機構(OECD)の会合で、国連食糧農業機関(FAO)からのロシアの追放を呼び掛けた。  ウクライナからの穀物輸出をめぐっては、トルコのチャブシオール外相が8日、アンカラでロシアのラブロフ外相と会談し、国連の協力も得て安全な輸送を実現するための方策を協議した。ただ、会談後に記者会見したラブロフ氏は、ウクライナ側に港周辺の機雷除去を一方的に要求するなどロシアの責任回避に終始し、具体的な進展は見られなかった。  国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、2月24日のロシアによるウクライナ侵攻開始以降、国外に逃れたウクライナ国民は、今月7日時点で約730万人に達した。 【時事通信社】 〔写真説明〕ミサイル攻撃で破壊された集合住宅の前を水を運んで歩くウクライナの地元住民=7日、東部ドネツク州スラビャンスク(ロイター時事) 〔写真説明〕9日、パリの経済協力開発機構(OECD)本部で開かれた閣僚理事会で、スクリーンに映し出されるウクライナのゼレンスキー大統領(AFP時事)
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.