給付金詐取容疑、コンサル社長逮捕＝２００人に指南、２億円被害か―警視庁

　新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして、警視庁大森署は２日までに、詐欺容疑で、コンサルタント会社「ｉＮｉＤＥＰ（イニデップ）」（名古屋市中区）社長の谷逸輝容疑者（２５）＝岐阜県海津市＝ら３人を逮捕した。「給付金を勧めただけで、不正になると思わなかった」と容疑を否認しているという。同署は、約２００人に給付金詐欺を指南して計約２億円を不正受給させ、約４０００万円の手数料を得ていたとみて捜査を進めている。 　同署によると、３人は２０２０年５～９月まで、「仲介料２０万円で給付金がもらえる」などと知人らを勧誘し、無料通信アプリ「ＬＩＮＥ」で申請方法を教えていた。口コミで広がり、同社の口座には２０万円が少なくとも約１７０回にわたり振り込まれていたという。 　逮捕容疑は同年６月、持続化給付金の受給資格のない知人に虚偽の申請をさせ、１００万円をだまし取った疑い。 　同年７月、不正受給した１人が同署に自首して発覚した。　（了）【時事通信社】