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運航会社「義務果たさず」=両親と弟犠牲の男性―捜査に期待、観光船事故


 北海道・知床半島沖の観光船沈没事故で両親と弟を亡くした兵庫県の30代男性が3日までに報道各社の代表取材に応じた。運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)について「やるべき義務を果たしていない」と安全対策の不備を指摘し、海上保安庁による原因究明に期待を寄せた。  男性は24日未明、道警からの電話で父の竹川好信さん(66)、母生子さん(62)、弟有哉さん(33)が乗船していたことを知った。ショックで一睡もできず、しばらく食事がのどを通らなかった。  斜里町の体育館で両親の遺体と対面し、本人と確認した。事故時の2人の気持ちを知ろうと、近くの砂浜まで行って海水に足を漬けると、「痛いくらい」の冷たさだった。その後、有哉さんの遺体も見つかった。  家族向けの説明会には、好信さんが旅行に持参し、レンタカーに残されていた服を着て参加した。「父と一緒に(説明を)聞いて、真実を明らかにしたい気持ち」だったという。  しかし、桂田社長の説明はあやふやで納得できる内容ではなかった。次第に「隠しているというより、知らないんだな、ということがよく分かった」という。運航ルールの順守も「当日だけできていなかった」と、普段は徹底しているかのような発言があり、不信感を募らせたと振り返る。  「何でそんな悲しい目に遭わないといけないのか」。説明会では他の家族の話を聞き、涙が止まらなかった。海保が業務上過失致死容疑で運航会社の強制捜査に乗り出したことについて、「安全でないのに、安全かのように振る舞っているので当然だ」と語気を強めた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕知床観光船沈没事故で両親と弟を亡くし、兵庫県の自宅で取材に応じる男性=2日午後、兵庫県(代表撮影)
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