「絶対に美咲ではない」＝不明女児母、人骨発見山中で―山梨

　山梨県道志村の山中で人の頭骨の一部が見つかったことを受け、２０１９年９月に発見現場近くで行方不明になった当時小学１年の小倉美咲さん（９）＝千葉県成田市＝の母、とも子さん（３９）が２８日、現場付近を訪れ、「（骨は）絶対に美咲ではないと思う」と話した。 　とも子さんは同日午後１時半ごろ、現場に続く山道の規制線前に到着。目に涙を浮かべながら骨が発見された方向を見詰め、「この場所に来ると、あの日のことや美咲の笑顔を思い出す」と苦しい胸の内を明かした。　 　美咲さんは来月、１０歳の誕生日を迎える。とも子さんは「一緒にケーキを作って３年分お祝いしたい」と語り、行方不明になったキャンプ場にも赴き、チラシを配りながら改めて情報提供を呼び掛けた。 　骨は２３日、キャンプ場から約６００メートル東の山道脇で、４０代男性が発見し、２５日に山梨県警に通報。県警は人の頭骨の一部と特定し、ＤＮＡ型鑑定を進めるなど関連を調べるとともに、２６日から現場周辺の捜索を続けている。（了）【時事通信社】