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モルドバ連続爆発、ロシアの挑発か=「ウクライナ銃撃」主張、飛び火警戒


 【ロンドン時事】ロシアが軍事侵攻するウクライナの隣国モルドバ東部の親ロシア派支配地域で、26日までに政府庁舎などを狙った爆発が連続して起きた。実行犯や動機は不明だが、ロシアによる「挑発行為」を指摘する見方が浮上。27日には当局が「ウクライナ側から銃撃を受けた」と主張した。ウクライナ情勢の「飛び火」を懸念するモルドバ国内で緊張が高まっている。  この地域は1990年、親ロシア派が「沿ドニエストル共和国」として一方的に独立を宣言したが、国際的には承認されていない。沿ドニエストルの当局によれば、「首都」ティラスポリにある治安当局の建物が、ロケット弾の攻撃を受け、窓ガラスが壊された。26日朝には中部の村にある電波塔で爆発が立て続けに起きた。ロシア語放送に使われるこの電波塔は倒壊した。いずれも負傷者は出なかったもよう。  相次ぐ爆発の関連など詳細は分からず、情報も交錯している。沿ドニエストルのクラスノセリスキー「大統領」がウクライナの関与を示唆したのに対し、モルドバのサンドゥ大統領は、沿ドニエストル内の「好戦派」が地域の不安定化をたくらんで攻撃を仕掛けたと指摘した。ウクライナ国防省は「ロシアによる計画的な挑発行為」だと糾弾した。  沿ドニエストルには「平和維持」目的で約1500人のロシア兵が駐留を続け、旧ソ連軍の弾薬や武器2万トンを貯蔵。ロシア軍中央軍管区のミンネカエフ副司令官は22日、ウクライナ南部から沿ドニエストルに至る「陸の回廊」構築を目指す考えを表明し、モルドバ側が反発した。  ウクライナの混乱が沿ドニエストルに波及すれば、モルドバ全土が巻き込まれるのは必至とみられ、モルドバ政府は警戒態勢の強化を迫られている。サンドゥ大統領は26日、国家安全保障評議会を招集し、沿ドニエストルとの緩衝地帯付近での検問や巡回を強化する方針を固めた。国民に「落ち着いて、身の安全に気を付けるよう」呼び掛けた。 【時事通信社】 〔写真説明〕モルドバ東部の親ロシア派支配地域「沿ドニエストル」の「首都」ティラスポリ中心部にあるロシア軍関連施設=3月24日 〔写真説明〕モルドバと沿ドニエストルの「国境」にある検問所=3月24日
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