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避難民に初の仮設住宅=入居者の「社会格差」克服課題―ウクライナ西部


 【リビウ時事】ロシアの軍事侵攻によりウクライナ各地から多数の人々が押し寄せている西部リビウで今月中旬、初めて避難民用の仮設住宅が設けられた。ただ、同じ戦禍の苦境に立たされながらも、入居者の間には財政状況や立場の違いがある。戦闘の長期化を見据え、担当者は「社会的な相違を乗り越え、一つのコミュニティーを形成できるかが課題」と指摘している。  仮設住宅は、ウクライナ難民の受け入れに寛容な隣国ポーランドとリビウ市が協力して設置。今月下旬時点で、88戸に約350人が無償で暮らす。男女別のトイレやシャワーは共用。入居期間は原則6カ月だが、東部ドンバス地方などロシア軍の攻勢強化で帰郷のめどが立たない人は延長できる。  これまで公共施設や臨時避難所での寝泊まりを強いられていた入居者の反応は、おおむね上々だ。侵攻直後に首都キーウ(キエフ)近郊ブチャから逃れたオレクサンドルさん(50)は、父親と娘の3人で入居。「プライバシーを確保できるのがうれしい。他人と密になりにくいので、感染症の心配もない」と満足げだ。  3月初旬に東部ハリコフからリビウへ避難したユリアさん(50)も「完璧とは言えないけど、不満はない」。孫娘らと共に列車で連れてきた8歳の愛犬をなでながら、「でも、ハリコフに戻れるならすぐ帰りたい」と漏らした。  取材時に交代制の現場統括を担っていたリビウ市職員のウォロディミルさんは「戦争前は裕福で所持品を多く持参できた人も、避難先では貧しかった人や着の身着のままで逃げて来た人と過ごすことになる」と説明。そうした「格差」がもめ事の原因になりかねないと懸念する。さらに「さまざまな境遇の人や子供にも柔軟に対応できる人材を現場責任者として雇いたいが、見つけるのが難しい」という悩みも打ち明けた。 【時事通信社】 〔写真説明〕ウクライナ東部ハリコフから避難し、西部リビウに設置された仮設住宅に愛犬と入居したユリアさん=23日、リビウ
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