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国産ミサイルで「ロシア艦撃沈」=ウクライナのネプチューン


 ロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」の沈没について、ウクライナは対艦ミサイル「ネプチューン」による攻撃の結果だと主張している。米国防総省高官も「ネプチューン2発が命中した」と述べた。撃沈が事実ならウクライナ国産ミサイルに対する世界の評価は大きく変わることになりそうだ。  ネプチューンは、ウクライナが自前で開発を続けてきた高性能兵器の一つだ。米紙ワシントン・ポストによれば、2014年にロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合した直後、ウクライナの防衛関連企業は首都キーウ(キエフ)で開いた軍事見本市で新たなプロジェクトについて説明した。当時はあまり注目されなかったが、これがネプチューンとなっていた。  ウクライナは2月24日のロシア軍の侵攻後、米国や欧州の武器のほか、ロシア製の対空システムに至るまで欧米諸国から多くの兵器の供与を受けた。しかし、ウクライナ自体が旧ソ連時代から兵器産業の中心地で、ミサイル製造技術も継承しており、兵器の輸出大国となっている。  ネプチューンによる撃沈が確認されれば、敵の艦艇を実戦で破壊した初のケースとなり、性能を世界に証明してみせたことになる。ネット上では既に「全てウクライナで製造された対艦ミサイルが初めて軍艦を破壊した」(ウクライナの反汚職団体AntACのカレニューク代表)とネプチューンによる戦果を疑わない書き込みが現れ、戦意高揚へ「大きな後押し」(ワシントン・ポスト)になっていることは間違いない。  ネプチューンの射程は約300キロとされる。米CBSテレビは16日、ネプチューンが発射されたとき、モスクワはウクライナ南部オデッサ南方約60キロの海上にいたと推定する米国防総省の分析を伝えた。十分な射程内にいたことになる。  モスクワには、高性能対空ミサイルシステム「S300」が搭載されていた。射程内に入れば、ロシアが誇ってきた防空システムをかいくぐる能力があることを示したことにもなる。  ウクライナ当局者はワシントン・ポストに対し、ネプチューンは昨年の段階で、4カ国が購入に意欲を示していたと述べている。当時、インドネシアは最初の輸入予定国の一つと見なされていた。  1982年のフォークランド紛争で、アルゼンチン軍はフランス製の対艦ミサイル「エグゾセ」で英艦艇を撃沈した。この一撃でエグゾセは、世界にその名を知らしめている。今後、ネプチューン獲得に関心を示す国は少なくないとみられる。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシア黒海艦隊の旗艦だったミサイル巡洋艦「モスクワ」=2015年12月、シリア沖の地中海(AFP時事)
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