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被災ピロシキ店、再出発=71歳女性、娘と二人三脚―14日、熊本地震6年


 震度7を観測した熊本地震の前震から14日で6年。被災したピロシキ専門店「まるめっこ」(熊本市北区)がこのほど、営業を再開した。店主の中島まり子さん(71)は、いったんは再開を断念したが、娘と共に店を切り盛りし、売り上げは被災前と並ぶ日もあるなど好調だ。「すべてはお客さんのおかげ」。感謝の念でピロシキを作り続けている。  中島さんが専門店の営業を始めたのは2001年。熊本市にあった料理店でピロシキを食べ「こんなにおいしいものがあるのか」と衝撃を受けたのがきっかけだった。土木関係の仕事を辞め、店舗を市内に構えた。しかし、維持費などがかさみ、半年後に閉店。自宅横に建てたプレハブに拠点を移し、訪問販売に切り替えた。役所や企業などに届け、連日150個ほどが売れたという。  「家が揺れ、ミシミシと音が聞こえた。怖くて家を飛び出した」。16年4月の前震と本震で、自宅は床下に亀裂が入るなど半壊した。解体に伴い、プレハブも取り壊し、フライヤーなどの調理器具もすべて廃棄した。「家をどう建て直すかで精いっぱい。ピロシキのことは考えられなかった」と振り返る。  自宅は19年1月に再建。常連客から「いつ再開するのか」と問い合わせもあったが、自身の年齢のことも考えるとためらう日々が続いた。「もう一回やってみたら」。客の声を聞いた三女の佐藤輔子さん(39)が話を持ち掛け、踏ん切りが付いたという。  再び自宅敷地内にプレハブを建て、テークアウト専門店として今年1月下旬に営業を開始。身体への負担も考え、メニューは半分程度に減らした。以前は1人で店を切り盛りしたが、今回は佐藤さんもピロシキを作り、店先に立つ。1日150個ほど準備し、売り切れる日も多いという。中島さんは「6年前のお客さんからも予約が入る。できる限り続けて感謝を伝えたい」と話した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕手作りピロシキ店、店主の中島まり子さん=6日、熊本市北区
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