ロシアＧＤＰ今年１０％減＝来年もゼロ成長予測―欧州開銀

　【ロンドン時事】欧州復興開発銀行（ＥＢＲＤ）は３１日発表した経済予測で、今年のロシアの国内総生産（ＧＤＰ）が前年比で１０％減少するとの見通しを示した。２０２３年もゼロ成長になるとし、西側諸国の制裁で経済停滞が長期化すると見込んだ。数カ月以内に停戦が成立することを前提としている。 　一方、ロシアの侵攻を受けたウクライナのＧＤＰは今年２０％減と、急激な落ち込みを予想。しかし、２３年には戦後の復興需要で２３％増と急回復するという。 　ＥＢＲＤは、今回の戦争は「少なくとも１９７０年代前半以来で最大の供給ショック」と指摘。石油や天然ガス、食料、金属などの商品価格の高騰が特に低所得国の経済に打撃を与えると分析した。　【時事通信社】