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副社長、不正の認識焦点=早くから複数回聴取―SMBC日興株価操縦


 SMBC日興証券幹部らによる株価操縦事件は、副社長が逮捕される事態に発展した。逮捕された佐藤俊弘容疑者(59)は株価操縦を主導したとされる複数の部門を統括。東京地検特捜部は、当初から立件を視野に入れて捜査を進めていた。  関係者によると、佐藤容疑者に対する捜査の焦点は、どこまで不正を認識していたかの裏付けだったという。  既に逮捕され、24日に金融商品取引法違反罪で起訴された元エクイティ部長の山田誠容疑者(44)らは、問題となった「ブロックオファー」取引に関する不正な買い支えについて、上司のヒル・トレボー・アロン容疑者(51)らにメールや電話で報告していたとされる。  特捜部はこうした記録を押収。ヒル容疑者らの関与を裏付ける証拠になったとみられる。一方、佐藤容疑者についても同様の記録を確認したが、外資系証券で研さんを積み、証券業務に精通していたヒル容疑者らと、銀行出身の佐藤容疑者とでは認識に違いがあった可能性も考慮し、慎重に調べを進めた。  関係者によると、佐藤容疑者への任意の事情聴取は、山田容疑者らが逮捕される前から行われ、逮捕後も複数回行われたという。  佐藤容疑者は、2021年3月に副社長に就任。相場操縦を主導した部門から報告を受ける立場になったのは、SMBC日興証券に入社した19年5月からだった。山田容疑者らの起訴内容となった19年12月~20年11月の相場操縦の時点でも監督・管理する立場にあった。  特捜部は、佐藤容疑者がブロックオファーの対象となった株式のうち、1銘柄の取引で不正を認識し、山田容疑者らと株価操縦を共謀した疑いが強まったため、逮捕に踏み切ったとみられる。(了)【時事通信社】
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