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ウクライナ停戦交渉前進も=西部にロ軍ミサイル、35人死亡―キエフ近郊では米記者死亡


 【クラクフ(ポーランド)、イスタンブール時事】ロシアとウクライナの停戦交渉をめぐり、ウクライナ代表団のポドリャク大統領府顧問は13日、「数日中にいくらかの成果を達成できると思う」と表明した。ロイター通信が伝えた。ロシア側からも前向きな発言があり、今後の交渉で一定の前進が見られる可能性がある。  2月24日のロシア軍の侵攻開始以来3回にわたってベラルーシで協議を重ねた両国代表団は12日以降、オンライン形式などで交渉を進めた。ポドリャク氏はツイッターで、停戦とロシア軍撤退の必要性を改めて訴える一方、「ロシア側は最後通告を突き付けるのではなく、われわれの提案に注意深く耳を傾けている」と述べた。  ロシア通信によると、ロシア代表団のスルツキー下院外交委員長も13日、進展を認め、「近日中に両代表団の共通の立場、文書への署名につながるかもしれない」と期待を示した。ただ双方とも、具体的にどういった点で合意できそうなのか明らかにしていない。  一方、ウクライナ当局は13日、西部リビウ近郊の演習場に向けてロシア海・空軍がミサイル30発以上を発射し、少なくとも35人が死亡、134人が負傷したと発表した。演習場はポーランド国境から約20キロの場所にある。戦火を逃れる人々の多くがポーランドに向かう中、一帯の情勢悪化が懸念される。  AFP通信によると、ロシア軍の攻撃が続く首都キエフ郊外のイルピンでは13日、米国人映像記者が銃撃を受けて死亡した。取材活動中だったとみられ、米紙ニューヨーク・タイムズはこの記者について、以前同紙と関係のあったブレント・ルノー氏だと報じた。ただ、同紙はルノー氏にウクライナでの取材を依頼していないという。別の米国人記者も負傷した。 【時事通信社】
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