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戦禍のウクライナへ、急ぐ人々=「国守る」「家族心配」思い交錯


 侵攻してきたロシア軍との戦闘激化によりウクライナから隣国へ脱出する動きが加速する一方で、あえて祖国へ戻るウクライナ人も大勢いる。「自分の国を守りたい」「残った家族に会いたい」。戦時下で命の危険もある中で、その思いはさまざまだ。  ウクライナと国境を接し、出入国管理事務所があるポーランド南東部メディカ。戦禍を逃れて車や徒歩で国境を越えてくる人々とは逆の方向へ、足早に歩くウクライナ人らが後を絶たない。表情は一様に硬い。  家族と一緒に戻るミハイロさん(44)は、エジプト旅行中にロシアがウクライナへ侵攻。帰国の手配に手間取り、焦りを募らせていた。西部チェルノフツイに残した家なども気掛かりで、「戦争でも戻らなければ」と家路を急いだ。  西部リビウに帰るビエラさん(64)は、娘と孫2人の避難に同行し5日にポーランド入り。わずか2日で戻る強行軍だ。「ロシア軍はリビウまでは攻撃しない」と信じつつ、祖国防衛のためとどまる息子2人を案じているという。ロシアが既に制圧した南部ヘルソン出身というウクライナ人女性は「国を守るため。それだけ」と声を荒らげ、名前や年齢を尋ねる声を振り切って駆けていった。  記者が7日午後にメディカの検問所前で約2時間超待つ間、ウクライナへ行こうとした人は数十人に達した。中には、国境近くの西部モスチスカにウクライナ人の妻や娘を残したままのポーランド人男性(38)も。荷物も少ない男性は「戦地は遠く、逃げる必要はないのでは」と淡々と話し、出国手続きへ向かった。  メディカはウクライナ政府の呼び掛けに応じた外国人義勇兵も通る国境の一つ。7日は義勇兵らしき人の姿は見掛けなかったものの、検問所を警備する男性警官は「昨日も徒歩で国境を越えて行った男性らがいた。米国人のようだったが、戦闘に参加するためではないか」と明かした。 【時事通信社】 〔写真説明〕ポーランド南東部メディカで、出入国管理事務所の建物に入るウクライナへ向かう人たち=7日 〔写真説明〕ポーランド南東部メディカで、出入国管理事務所へ向かうウクライナ人=7日
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