１号機内部に塊状の堆積物＝デブリの可能性も―福島第１原発

　東京電力福島第１原発の水中ロボットを使った１号機原子炉格納容器の内部調査で、東電は１０日、炉心などを支える台座付近に、塊状の堆積物を確認したと明らかにした。炉心の真下に近く、事故で溶け落ちた核燃料（デブリ）の可能性もある。 　東電は今回の調査では詳しい性質が分からないとして、デブリと断定しなかった。今後センサーを積んだ別のロボットを投入し詳細に分析する。　 　堆積物が見つかったのは、核燃料が入っていた原子炉圧力容器を支える台座の中心に通じる開口部で、初めて撮影に成功した。付近では鉄筋のようなものがむき出しになっている様子も確認された。 　炉心の真下に当たる台座中央は今後調査する予定。ロボットが計測した水中での放射線量は、毎時１～２シーベルトと高い値を示した。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕東京電力福島第１原発１号機の格納容器内で見つかった塊状の堆積物＝９日（東京電力提供）