海自「おおすみ」トンガ入り＝物資輸送へ―防衛省

　海底火山噴火で被災した南太平洋のトンガ支援のため派遣された海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」が９日、トンガに到着し、首都ヌクアロファに入港した。検疫が済み次第、離島などに物資を届ける。 　おおすみは１月２４日、火山灰除去用の高圧浄水器や手押し一輪車、飲料水などの支援物資を積んで広島県の呉基地を出港。搭載する陸上自衛隊の大型輸送ヘリＣＨ４７とホーバークラフト揚陸艇ＬＣＡＣで、大型船の接岸が難しい離島への物資輸送を担う。　 　先に派遣され物資を空輸していた航空自衛隊のＣ１３０輸送機と乗員は一時帰国する。 　トンガは新型コロナウイルスの水際対策を強化しており、検疫には３日ほどかかる見通し。トンガ側と接触しない形で物資を受け渡すため、隊員らは物資に添えるメッセージボードや折り鶴を用意したという。（了）【時事通信社】