開幕ローテへ着々と＝感覚研ぎ澄ます新人隅田―プロ野球・西武

　注目を一身に浴びながらも、ペースを崩さず自分の間合いで６４球を投げ込んだ。昨秋のドラフトで最多４球団が競合した西武の隅田（西日本工大）が第２クール最終日の９日にブルペン入り。「一球一球、どういう球がいっているのか、質を自分で確認しながらやった」と振り返った。 　６種類の変化球を持つ左腕。球種を頻繁に変え、直球の後に変化球、変化球の後には直球を投げた。「直球で決めにいってボールになった後の変化球が大事だし、逆も一緒。意識してやっている」。早くも実戦感覚を研ぎ澄ましている。 　キャンプの大きなテーマは直球を磨くことで、この日は「力が入ったけど変な力みじゃなくて、バランスを取ってボールに力が伝わっていた」と手応え十分。練習の終盤に受けてもらった正捕手の森からも「ボール自体が強い」と褒められた。 　６日には打撃投手を務めるなど順調に段階を踏んでおり、第３クールはシート打撃に登板する見込み。「シーズンが始まると思って、試合をイメージして投げられれば」。開幕ローテーション入りを見据え、充実の春を送っている。（日南） 【時事通信社】 〔写真説明〕ブルペンで投球練習する西武の隅田＝９日、宮崎県日南市