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高木美帆、主将の誓い=東京五輪から刺激〔五輪・スピードスケート〕


 スピードスケート女子の高木美帆(日体大職)は15歳で五輪に初出場した。寒さに頬を赤らめ、一回り以上年上の先輩らに囲まれ、初々しく入場行進したのは12年前。27歳で迎える3度目の祭典では、選手団の主将として日の丸を背負う。  団体追い抜きで金メダリストとなった2018年平昌五輪後、夏季の選手と交流する機会にも恵まれた。だからこそ東京五輪は違って見える。「選手たちの背景を知っている分、たくさんの感情を感じた」。困難に打ち勝ち、日本勢最多の58個のメダルを獲得した活躍ぶりに心を震わせた。  その選手たちを悩ませた新型コロナウイルス下で、自身も祭典に臨むことに。「自分たちもスポーツに取り組むのが難しい。もどかしい。葛藤する気持ちがある」とこぼしたことも。北京入り後には、ナショナルチームのヨハン・デビットヘッドコーチが新型コロナに感染。世界的なスケーターになるまでの道筋をつけてくれた指導者が不在の事態にもなった。  厳しい状況の幕開けでも、日本のエースは淡々と調整を進める。「日本中へ勇気と明るさを届け、社会の未来への希望となれるよう、スポーツの力を信じて、チームジャパン一丸となって、全力を尽くす」。結団式で誓った通り、夏の選手のように結果で主将の務めを果たす。(時事)【時事通信社】
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