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IS最高指導者が自爆=米軍、シリアで急襲作戦―バイデン氏「テロリスト逃さない」


 【ワシントン時事】バイデン米大統領は3日、米軍がシリア北西部で対テロ急襲作戦を行い、過激派組織「イスラム国」(IS)の最高指導者アブイブラヒム・ハシミ氏を殺害したと発表した。潜伏先で米軍特殊作戦部隊に追い詰められ、家族を巻き添えに自爆したという。米軍がIS最高指導者を殺害したのは、2019年10月のバグダディ容疑者に次いで2回目。  バイデン氏はホワイトハウスからの国民向け演説で「米兵の勇敢さにより、このおぞましいテロ指導者はもう存在しない」と表明。「テロリストがどこに隠れようと米国から逃れられないことを証明した」と強調した。  米政府高官らによると、急襲作戦は数カ月前から計画され、1日にバイデン氏が実行を最終承認した。ハシミ氏はシリア北西部イドリブ県の民家に家族や側近と住み、同じ建物にはISと無関係とみられる一家も居住。市民を「人間の盾」としていた。  2日夜、ヘリコプターで現場に到着した米軍部隊は民間人の被害を避けるため、同じ建物の1階に住んでいた一家に退避を呼び掛けた。その後、3階にいたハシミ氏は妻と子供2人を巻き添えに自爆した。  ハシミ氏の側近は自らの妻と共に建物の2階に立てこもって銃撃戦を展開したが、最終的に殺害された。作戦は約2時間で終了し、米軍側に死者は出なかった。同高官は「すべての犠牲者は建物内にいたテロリストの行為によってもたらされた」と述べた。 【時事通信社】
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