starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

「軍事的成果」で求心力確保=ICBM発射可能性も―北朝鮮


 【ソウル時事】北朝鮮が30日、2017年以来となる中距離弾道ミサイルの発射実験を実施した。北朝鮮は故金日成主席の生誕110周年(4月15日)など金正恩総書記の統治の正統性に関わる国家の重要記念日を控えており、経済が苦境を迎える中、軍事力の強化を誇示することで求心力を確保する狙いがありそうだ。今後、中距離弾道ミサイルに加え、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を強行する可能性もある。  北朝鮮は17年に中距離弾道ミサイル「火星12」の試射を繰り返し、日本上空を通過させたほか、米領グアム周辺を狙った発射計画を準備するなど朝鮮半島情勢を極度に緊張させ、米国との対立も激化した。同年11月には米本土を射程に収めるICBM「火星15」を発射したが、18年6月の初の米朝首脳会談を前に融和姿勢へ転じ、核実験やICBM試射の凍結を表明。ただ、今月に入って凍結を解除し、再開する可能性を示唆している。  今回、短距離ではなく、自制してきた中距離ミサイルの発射に踏み切ったことで、軍事的挑発がさらにエスカレートする可能性がある。韓国の文在寅大統領は「17年に中距離弾道ミサイルから長距離弾道ミサイル発射に発展し、緊張が高まった時期と似ている」と指摘。「緊張醸成と圧迫行為」を中断して米韓との対話に応じるよう、改めて北朝鮮に求めた。  韓国の専門家は、経済制裁や新型コロナウイルスによる国境封鎖などで北朝鮮経済が苦境に陥っており、「正恩氏には、誇示できる業績が軍事的成果しかない」と指摘。金日成主席の生誕記念日や故金正日氏の生誕80周年(2月16日)の祝賀ムードを盛り上げるため、軍事パレードやICBM発射などを実施する可能性があると見通した。  ただ、2月4日には隣国中国で北京冬季五輪が開幕する。五輪開会中の緊張激化を望まない中国に配慮し、北朝鮮が当面軍事行動を控えると見る向きもある。 【時事通信社】 〔写真説明〕北朝鮮の国旗(AFP時事)
    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.