starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

先越された悔しさ糧に=御嶽海、頂点目指してこそ―大相撲・雌伏5年(下)


 東洋大時代にはアマチュア横綱や学生横綱に輝き、世代のトップを走ってきた御嶽海。その原動力は負けん気の強さだった。相撲を始めたきっかけは、自分より体の小さな子供に負けたこと。プロになっても、「同世代には絶対負けたくない」とプライドを口にしていた。  2015年春場所の初土俵から10場所で三役に。幕下付け出しでは5番目のスピードで番付を駆け上がったが、足踏みは5年以上。この間に、4学年下の貴景勝や学生時代にしのぎを削った正代らに大関昇進で先を越された。焦る気持ちを言葉にすることは減っていた。だが「悔しい思いでずっと目指していた」。  その取り口は、突き押しの圧力だけではなく、前傾を保つ姿勢が良く、体の寄せ方も脚の使い方もうまい。出世を阻んでいたのは、下位との対戦で時折、集中力を欠く場面があったことだろう。それが初場所では「全然、無かった」という。  師匠の出羽海親方(元幕内小城乃花)は、「格下に対しても、上位陣と対戦するときの気持ちを持つように」と諭してきた。その助言を受け入れて厚い壁を破った。  今の上位陣を見渡せば、一人横綱照ノ富士は膝の不安が隠せず、大関はけがの多い貴景勝と優勝争いに絡めない正代で、春場所はそろってかど番だ。だからこそ御嶽海には、一気に横綱を目指す気概が欲しい。「狙わないといけない」と意欲を示す負けん気の持ち主も29歳。ようやく追い付いたライバルを抜き去る好機は長くない。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3度目の優勝を果たし、賜杯を手に笑顔を見せる御嶽海=23日、東京・両国国技館(代表撮影)
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.