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カザフ大統領、中ロに謝意=デモ鎮圧、権威主義陣営へ


 【モスクワ時事】中央アジア・カザフスタンのトカエフ大統領は7日の国民向け演説で、反政府デモの拡大を受け、同盟国の枠組みで軍部隊を派遣したロシアのプーチン大統領に「特別な感謝」を示した。演説では中国やトルコの首脳らにも謝意を表明。これまで対ロ関係を重視しつつ、資源国として欧米とも一定の関係を保ってきたカザフが、中ロを中心とする権威主義国家の陣営に一段と傾く可能性も出ている。  ロシア大統領府は8日、プーチン氏とトカエフ氏が電話会談したと発表した。トカエフ氏は現状を詳細に伝え、事態は「安定に向かっている」と説明。ロシアの支援に感謝した。  ロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構(CSTO)」はトカエフ氏の要請に応じ、平和維持部隊を派遣した。トカエフ氏は演説で、プーチン氏に関し「私の求めに迅速に、友好的な温かさで対応してくれた」と称賛。中国、ウズベキスタン、トルコの首脳らからも支持の言葉をもらったとして感謝したが、欧米の首脳らに関する言及はなかった。  トカエフ氏は「わが国での悲劇的な出来事は、新たに民主主義と人権の問題を明らかにした」と述べ、「民主主義とは、やりたい放題にすることや、ブログなどで違法行為を扇動することではない」と主張。「いわゆる自由なメディアや外部の活動家が法秩序違反を助長し、実際には扇動する役割を担っている」と決め付け、「テロリスト」摘発に向けた省庁間組織を発足させたと明らかにした。トカエフ氏はデモ隊を「テロリスト」と非難している。  ロシアと中国に挟まれた地政学的な要衝でもあるカザフは、軍事同盟を結ぶロシアとの関係を最重要視しながらも、中国、欧米との「全方位外交」を掲げてきた。デモの武力鎮圧で欧米が批判を強めれば、カザフは距離を置くことになりそうだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領(左)とカザフスタンのトカエフ大統領=2019年4月、モスクワ(AFP時事)
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